ふつうの先生は、すごい。
私は、教員資格認定試験と教員採用試験を同年にW受験して、現在教員として働いています。
教員資格認定試験はなかなか狭き門で、当時合格率は約7%と言われていました。
二次試験では、デッサンに、バスケのシュート練習、表現運動、マット運動に論文とマルチなことを要求されていたので大学三年の終わりから、四年の半ばまでは、寝る間も惜しんで勉強をしたのを今でも覚えています。特に論文は、体育の学習指導要領の変遷を記述するような問題が毎年出されていたので、指導要領解説は一冊丸暗記しました。
さて、難関を突破して教員の世界へ足を踏み入れる方へ、僕からエールを贈りたいと思います。
それは『暗い話題の多い教育界を変えるキーマンは、あなた達一人ひとりだということ』です。
決してカリスマ的な誰かや、
全国に名が知られている有名なあの先生が変えてくれるのを待つのではなく、
『あなた』自身にその可能性があるということ。
『あなた』が変われば、
少しずつ周りは自然と変わるということ。
『楽しい』にも、
『つまらない』にも、
『ブラック』にも、
『ホワイト』にも行くことができるハンドルは、
『だれか』ではなく、実は『あなた』が握っているということ。
現場は、しんどいことも多いでしょう。
大きな見えない『何か』に覆われているような感覚に陥ることもあるでしょう。
そんな時、あなたが一体どんなハンドルを切るのか。
僕は、全国にファンがいて、
皆が目指したいたいと躍起になる『有名なあの先生』が創る教室の物語なんかより、
全国にたくさんいる一生懸命なふつうの先生達が、
試行錯誤をしながら生み出した教室の物語に興味があります。
ふつうの先生方は、すごい。
目の前の子ども達と一緒に、
楽しい日も、しんどい日も、
真剣な日も、しょうもない日も
全部含めた日常を愛でられるような先生を待っています。
なんの変哲も無い、しょうもない日常こそ愛おしいものですよ。