ふつうの先生の頭の中。

メガネに指紋ってつきがちですよね。

実習最終日の往復日記。

「技術はセンスを凌駕する」

 


ー実習日誌、最終日に書いた往復コラムー

 


「教師向いてないから、辞めた方がいいのかな。」

 


連絡帳の書き方も分からずに始まった教員生活。できないことばかりの毎日。向いてないなと思うことや悔しいことたくさんありました。

 


それでも、今も先生やってます。

なんとか8年目に突入です。

 


子どもとうまくいかず、同僚とうまくいかず、もう辞めようと思ったことたくさんあります。

 


でも、その度に悔しい気持ちを思いだし、プライドを捨てて本気で学んできました。

もう無我夢中です。生きていくために学ぶような。

 


本題です。

個人的に、センスだけで乗り切れるのは初任者から5年目までだと思っています。

若いときは、子ども達と精神的にも肉体的にも近いので、なんとなく乗り切れてしまうことも、だんだんとそうではなくなっていきます。

そこからは、技術のない人は落ちていきます。

 


僕は、技術はセンスを超えると思っています。

 


センスは天性のものですが、技術は後天的なもので自分の努力次第で身につけることができます。

 


未来は、明るいのです。

 


「自分は成長し続けられるし、今は難しい課題でも、いつかは必ず乗り越えられる」という思考のくせ=growth mindsetを持てると、人生を楽しむ余裕が生まれます。

 


実は、この二週間でも、多くの技術をO先生に伝えられるように計画を練りました。ちょっと整理してみましょう。

 


【マネジメント系】

①四分六の構え②チョークで回しながら書く③休み時間のバリエーション④優先順位をつけたタスク処理⑤褒めることによる行動の強化⑥タイムマネジメント(授業・業務)⑦1年目にかわいがってもらうには

 


【心・観】

①多様性を認める②沈黙を恐れない③信じて待つ④子どもの視点に立って考える視座⑤教師に必要と思われる資質⑥「問い」で強みを引き出す。⑦全てを面白がる思考のクセ

 


ここで、大事なことをもうひとつ。

技術だけあっても、もちろん足りません。

 


技術×▢=教師力

 


という式が成り立つと思っています。

つまり▢の部分が0なら、意味がないですし、

▢の部分が10000なら、すごい力となるわけです。

 


この▢に入る部分が、何かは教えません。

 


現場に出て、自分なりの▢を掴んでみて下さい。

 


二週間という短い期間でしたが、「直接、技術を教えるのではなく、問いながらO先生の内側にあるものをごっそり引き出す」ということに挑戦できました。

 


一番学んだのは僕です。

 


O先生なら、いい先生になれると思いますよ。

応援しています。

 

 

教採、健闘を祈ります。

それではまた、いつか現場で会いましょう。